2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

橋ー「文蔵の滝」

鳥媒花の代表的な「椿」。 花が上向きに落ちている様子は、 まるで地の女王が出て来たみたいだ。 高所に沢山の「椿」があったのを、 はじめて見上げて知るのである。 「ペンキ塗りたて!」の張り紙が橋の手前 にあり、いっしゅん渡るのをちゅうちょさせる。 …

「文蔵の滝き」に生存競争を見た

今年も滝の桜が咲き始めた。 年々花の数が少なくなっていくのが寂しい。 春の訪れは植物にとって試練の季節でも ある。 毎年スミレ一色になる場所には、 名も知らない野草が顔を出している。 両者、生死をかけてある限りの力で 競っているのだ。 いっぱいの…

歩き遍路の記憶「文蔵の滝」

雨の中をしばらく車が進んでいくと、 速度がゆっくりになり、車の列もできてくる。 一台二台と左の道に入り、すぐ前の車は 追い越し禁止にもかかわらずいってしまった。 必然的に原因となる車は目の前になり それは、バスを引っ張っぱっている レッカー車で…

木+春=椿「文蔵の滝」

道すがら目に入るのは、家々の庭に咲く モクレンの花である。 空に向かって大きく開く白い花は、 純白のウエデングドレスとブーケを 連想させる。 滝の回りの雨に濡れた地面には、 そのままの形を留めた椿の花が点在する。 椿=「木」で作ってもらった杖に力…

強敵は我なり「文蔵の滝」

滝行をしていても「無」になれない。 頭の中はまるで走馬灯。 以前自分の感情にあたふたしたが、 今は開き直ることもおぼえた。 自分と向き合う時なのだと腹を据えている。 時々、雨や暑い日でもお寺を目差し 歩き続けた遍路での出来事を思い出す。 四国88…