2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

だれよりも先にー「文蔵の滝」

ツバキ科である「茶」の花の最盛期は過ぎ、 その上に立ち並ぶ「南天」の木々の枝は、 赤く熟した実によって垂れ下がり、 まるでブドウのふさのようである。 滝の周囲を取り囲む「モミジ」は、 天高くそびえる木々と、横に広がる木々に 育ち方が分かれる。 緑…

枯葉の乱舞「文蔵の滝」

風という地球の呼吸は、大樹から一斉に 枯葉を吹き飛ばし、舞う一枚一枚の輝きは 花吹雪の美しさに匹敵する。 渦巻く風は、地上の枯葉を遠くへ遠くへと 運び、あらゆるところに落ちていく。 この光景は、我も人生の風に逆らうことなく 身をゆだねるのもわる…

焚火の魅力「文蔵の滝」

今日の滝は千客万来である。 干し柿の時期は観光客も増え、次々と人が来る。 二組の行をする人たちもやってきた。 はじめに来た人達には、二人の赤ちゃんが 誕生していた。初滝となる赤ん坊の生命の 輝きは、太陽と澄んだ空気と一体になり オーラがすごい。…

花の世界は小宇宙「文蔵の滝」

傘が手放せないとのことであったが、 一度も傘の出番はなく、滝の水も温かく感じた。 焚火の回りで、三つ葉の花を見つける。 2、3ミリの白い花をルーペで見ると、 ふちが白く、全体に薄ピンク色である。 5本のおしべが囲むのは、めしべである。 小さな、…

神無月から霜月へ「文蔵の滝」

十月最後の滝行となるこの日は、 雲ひとつない青空。 少し早起きして続けた運動は、 三か月経つ。おかげで歩くわが身が軽い。 だから、自慢と嬉しさを感じながらの行である。 滝行を初めて何十年になるが、続いたのは 水が好きだったことが大きいと思う。 小…