雨が降り続く中滝行を終えると、
深い呼吸によって、
樹木の新芽から放たれた光線が、
こころを突き抜く感じがした。
焚火が出来ない時は、
家に帰って暖を取るのが一番だ。
雨の御蔭で読むのが苦手な新聞も、
ゆっくりページをめくることができる。
霊長学者の山極寿一氏が、
コロナに関してこんなことを掲載していた。
「地球は私達の目には見えない、
無数の細菌やウイルスがバランスを保っている。
それを崩すことが未知のウイルスを呼び出し、
家畜や人間の密集に乗じて感染を拡大させる」と。
この時、映画で見た巨大怪獣が、
長い眠りから眼を覚ますシーンが頭にうかんだ。
「自然破壊」を進めてきた結果、
バランスを崩した人類への代償は大きい。