あー無常「文蔵の滝」

 未知のウイルスによって、

生と死を改めて意識する日々が続く。

ヒトなどの細胞の中で増殖しながら

絶えず変異しているウイルス。

何もかも流れ流れてとどまることはない。

「あー無常」。

 橋を渡ると散らずにいる桜花と

何輪もの淡紅花をつけるシャクナゲの鮮やかさは

身体中に生気が駆け巡るのを感じる。

モンシロチョウのゆったりした飛来姿を見ると

こころも一緒に「ふわー」と飛んでいきそうである。