「文蔵の滝」に自生するものたち

 滝に立つ桜の木は満開。

風と鳥たちの舞いで落ちてしまった花を

水に浮かべてみる。

 桜の下で広く分布している「スミレ」。

日本に自生する仲間は五十種を超えるらしい

そのなかの一種である「タチツボスミレ」の群生たちだ。

 こちらに自生するのは「ゲンゲ」

別名「レンゲソウ」である。

根に根瘤のバクテリアがあることから

緑肥として用いられていた。

以前は田一面に咲き誇る花が

風になびくのを見ると、こころも

やわらかくなったものだ。

 「マムシグサ」も年々増えている。

秋に紅熟する実は目をひく。

そして有毒植物であることを印象付ける。

 ここに植物達の生命力に力を貰う自分がいる。