複雑な思い「文蔵の滝」

 仲間と口論してから一週間が経つ。

今の気持ちを言葉にあらわすと、

樹から緑の葉が一枚一枚色を失って

行くような感じだ。

そんな出来事があっても自然は、

変わることなく優しい。

 大寒なのにこの暖かさ。

雪が降り積もり氷柱がある中でも

耐寒して滝行に臨んでいるからこそ

身も心も引き締まる寒行が実感できたのである。

また、凛とした空気があってこそ

寒椿の花がいっそう映えるのではと

複雑な思いが残った。