牛ガエルがいた「文蔵の滝」

 散歩の途中にある池で、「牛ガエル」の

鳴き声を聞いた。

 「モー」牛其の物である。滝でも水が滴り

落ちる岩の透き間から「牛ガエル」の声が

聞こえていたのに今は「モー」聞こえない。

 この辺りの自然も変化して、生き物の数が

少なくなっている。

 今年になって一度も蛇を見ていない。

木のベンチの上でとぐろを巻いていたり、

目の前を川岸から山の方にゆっくり移動する

姿を見る事もあったのに。

 昨年は、脱皮した後の表皮をいくつも見た

のに。目から尻尾までそのままの形を

残しているものもあったのだ。

 周辺の村々では、田植えがはじまっている。

田んぼに水が張られ、畔には苗が置かれ

ている。一段、二段、三段と田んぼに機械が

入ると、苗が水の中にきれいに並ぶこと

だろう。

 何年も前の田植えは、人と牛の協力が

あつて田植えが出来たのだと思う。