たき火の声が「文蔵の滝」

 久しぶりに雨の心配をしなくてよさそうだ。

今日のように少しひんやりした日のたき火は

心地よい。

 木で段を組み、その中に入れたスギ葉に

火をつける。

 火の粉が「パチパチ」、火の勢いが増すと

「ボー」、火が風と共鳴すると「ゴー」という

音を発する。

 たき火を見つめる「目、眼、まなこ」たち

めいめいの心の内はー?

 滝のうえからカラスが太い声で何かいって

いる。

 山側からは、ウグイスの磨きの掛かった

澄んだ声が響く。