椿の花が待ち遠しい「文蔵の滝」

 2月だというのにこの暖かさ。

滝行で感じる水の冷たさに比べ、外気温は

3、4月頃の気温だ。

 空、樹の色、風の感触、太陽の位置も

小さな滝つぼの世界を数秒単位で変えていく。

 私の好きな椿の花が見られない。

灰白色の椿の樹で作ってもらった杖が

私にとって特別なものであるからだ。

 四国歩き遍路を3回も達成できたのも

この杖の御蔭なのだ。

 堅い樹なのに地面との摩擦がすごいことを

杖の減り方を見れば納得できる。

 椿の開花も種によって2~4月と期間は

長い。

 長崎県の県の樹は椿、雪椿は新潟県

県の樹であるとか。なるほどと思う。

 そろそろ啓蟄も近い。

そのころには、椿の花が見られるかもー。

 一緒に椿の花を楽しみませんか。

<072-297-4765 こいぜき>

 

 

食欲スイッチオン「文蔵の滝」 

 滝の回りで、現世よりいちはやく顔を出す

春の植物といえば、花の蕾「フキノトウ」だ。

 この香・・・口に入れると、苦味と共に口、鼻

身体全体に春の息吹が巡り、冬から春へと

スイッチが切り替わる。

 身体中の細胞にどんな効果をもたらしてく

れるのだろう。

 毎年鍋料理で頂くが、今年はフキノトウ

雪ノ下も一緒に味噌で包んで焼くことにした。

 味は?・・・焚火の炎の前で一緒に聞きま

せんか。

 072-297-4765 こいぜき

 

 

 

 

梅花の甘い香りする「文蔵の滝」

 冬木立の中を鳥たちが飛びまわっている。

底冷えする今日は、岩肌に生えた水苔

小さな氷柱が、太陽の光を浴びて

宝石のごとく輝いている。

 行をする人や観光客がやってこない日は

珍しい。

 焚火にどんどん木を入れるが、身体の芯が

ほかほかになるまで時が必要だ。

 雲の流は早く、青空が私達に味方をして、

春を思わせる強い日射しで包んでくれる。

 この辺りは梅農家も多く、梅の花が咲く

ころになると、人々も華を開かせる。

 行から帰った日の夕食は、身体が温まる

鍋料理ときめている。

 農家の人に頂いた白菜をいっぱい入れて

いただくのが楽しみだ。

 

 

 

 

雨、、、、、「文蔵の滝」

 23日土曜日の滝行。

大寒も過ぎ半月もすれば立春

 今日は早朝から降りだした雨は

止みそうにない。滝に入った後の

焚火は断念するしかないようだ。

 こんな天気でも、数えきれない

小鳥たちが、山から里へと下りていく。

 雨が続くと嬉しいことは、水が澄み、

植物の色が鮮明さによって、

喜びを表すところである。

 地面から聞こえるのは、雪ノ下を

はじめ多くの小さな命の息づかい

である。

 アセビの花が、今咲こうと春の風を

待っている。

 アセビ(馬酔木)、葉は有毒、馬が

これを食べると、酔ったようになって

倒れる?ーでも、白いつぼ状のかわいい

花からは想像しにくい。

 雨音と早春の花。

耳目によって近づく春を感じる。

 

 

春は何処にー「文蔵の滝」

 水仙の葉に蜂が止まっている。

この暖かさで巣から出て来たものの

疲れて小休止?

小さな体で長く飛び続けるのはきついだろう。

無事に大きくなりますようにー合掌。

 空から賑やかな声がすると思ったら、

鳥の群集が樹から樹へと移動中なのだ。

その間にも囀りが休むことはない。

 鳥語が解れば聞くのに、

春は何処に・・・。

 「こころの春を探しにきませんか」

  072-297-4765  こいぜきと一緒に

 

「文蔵の滝」は鐘乳洞?

 岩から流れる水はすべて氷柱になり

まるで鐘乳石。

 大きな岩に被さるように流れた水が

そのままの姿で時が止まっている。

 何年か前に見たものは、岩の氷面の下を

生き物のように水が蠢いていた。

しかし、あれらは序の口だったのだ。

 落ちた氷柱は水晶にしか見えない

滝は鐘乳洞だ。

 小寒大寒の真ん中である今日の滝行。

水から出ている滝着はパリパリになり、

次第に声明の声もかすれてくる。

それは水から上がれとの合図にもなる。

 この後、動きにくい指と格闘しながらの

着替えが待っている。

 

 

 

 

 

 

新春を迎える「文蔵の滝」 

  2021年新春、はじめての滝は

残雪を体感しながらである。

 樹木に積もった雪が、風に吹かれて

しだいに小さくて丸い塊になって

組んだ両手に落ちてくる。

 外気より水のほうが暖かい。故に、

外気に晒される上半身は過敏となり、

特に指の先は赤くなって痛い。

 だが、そんな弱音を掻き消してくれる

のは、凛とした空気の中でとなえる

声明である。

自分が発した声と思えない心地よい

響きは、全細部に行き渡りそうである。

 楽しみにしている水仙の蕾は

がくに包まれて夢の中、花開く年頃に

成長するには時間が必要だ。